2005-07-19
7月10日から7月14日の会期でイギリスのオクスフォード大学にて開催されていた第18回真空ナノエレクトロニクス国際会議 (The 18th International Vacuum Nanoelectronics Conference) にて博士課程2年生の山下清隆君(年齢??)が研究成果を報告し,Shoulder-Gray-Spindt賞を受賞した.
当学会は,電界放出現象を中心とした真空エレクトロニクスに関する国際会議で,基板面に対して垂直に電子を放出するスピント型の電子銃を考案したSpindt博士らが創設した学会である.学会最終日のバンケット式場にて,各種受賞のアナウンス中に名前を呼びだされた山下君は驚いて壇上に立たされ,まごまごしているうちに学会主催者のSpindt博士から賞を授与された(らしい).
山下君の論文は,投稿直後はポスター発表として割り当てられていたが,学会開始の前々週に口頭発表にアップグレードする旨の連絡があった.山下君は6月に痛めた足首を引きづりつつ,学会直前に英語スピーチの突貫練習を2回行い,かつ,出国の2日前にロンドンでテロ発生,などの三重苦を乗り越えての受賞であり,ねみみにみみず*1の驚きであった(らしい).
本人談
年吉先生をはじめ研究室の皆様のおかげでこのような賞を頂くことができました. この貴重な経験を生かして,今後の研究をよりよいものにしていきたいと思っております. また,この学会はイギリスで行われたのですが,ロンドンで起きたテロの直後でした. この場を借りまして,テロの犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたします.